よろこば第11弾!今回のゲストは、元フジテレビアナウンサーの長谷川豊さんです。
日本の現状やこれから迎える未来、そして、メディアとの向き合い方などについて伺いました。是非、最後までご覧ください!
こういう人向けの記事です
☑メディアに対して違和感を感じている人
☑誰も教えてくれない、情報についての捉え方を知りたい人
☑メディアリテラシーを高めたいと思っている人
☑日本の現状や未来に不安を感じている人
長谷川豊さんプロフィール
元フジテレビ出身の元フリーアナウンサー。
14年間、朝の情報番組「情報プレゼンターとくダネ!」で、現場取材やニュースのリポートを担当。ニュースプレゼンテーションのプロフェッショナルとして活躍。取材した現場数は2000以上。伝えたニュースは2500を超える。同番組が2012年まで続けた連続視聴率1位の中心人物の一人。趣味と公言する競馬ではG1レースの実況も担当。
また、ニューヨーク赴任当時につづったブログは大人気となり、退社後に始めたその続編のブログは1か月間で400万人の来訪、3300万PVを記録した。
現在は講演・執筆など、多方面で活躍中。
長谷川さんへのよろこばインタビュー
―簡単に自己紹介と今の活動などをお聞かせいただければと思います。
長谷川豊です。昔アナウンサーをしていまして、その後、政治の世界に挑戦。このほど政治の世界への挑戦を断念し、今は自身の会社を経営・運営しながら、次のステージを模索しています。
―特に今後、視野に入れていることはありますか?
去年からいくつかの会社からヘッドハンディング受けていました。今回の政界挑戦の断念を受けて改めて誘われてはいます。ただ、今は少し落ち着いて考えている状況です。
政治の世界を断念したきっかけ
―今回、“切り取られた編集のお話”はしっかりしておきたいということですが、先にその話をお伺いしてもよろしいでしょうか?
今年の5月後半に、僕が差別表現をしているかのような悪質な動画が拡散されました。
英語表記でSyoji Kaoruというツイッターネームの人間です。3年にわたり、ほぼ毎日僕の誹謗中傷を書き込み続けていた共産党支持者です。違法に僕の動画をアップロードしていました。90分間の僕の講演を51秒で編集されていました。
「これが元の動画だ」と40分弱に編集された動画と51秒の動画の2種類を用意する手の込んだやり方で、完全に著作権違反の犯罪行為ですが、この動画を観ると、僕が江戸時代に被差別部落の問題に言及している映像になっています。
被差別部落の方々を「エタ・非人は人間以下」と罵っていたり「性欲があって犯罪のプロ集団」と言い放つという信じがたい映像になっていました。
あまりに低レベルで放置していたんですが、それが拡散されて、差別を助長する発言だと、とんでもない報道が多く流れました。
具体的には日本維新の会にネガティブな報道を繰り返し行い続けている毎日新聞と朝日新聞でしつこく数日間にわたって繰り返し同じ報道がされました。
ただ、違法アップロードされた2月24日の講演に関しては、僕が同時録画(=同録)を回していなかったのですぐに反論することができなかったのです。
ただ、いくら何でもそんな話を僕はしません。元とは言えアナウンサーだった人間です。僕は多い時に週7本の講演をこなしていましたので、2月や3月の…時期的にその周辺の講演で、主催者の方が同録を回していた時があったのでそのSDカードを送ってもらったんです。全部で3本ありました。
当たり前のことなんですけど「被差別部落なんて歴史は絶対に許してはいけないんだ」と。「犯罪は江戸時代にあったけれども、被差別部落の方々の犯罪者というのは、そんなことはありませんよ」って毎回話していました。どの階級でも犯罪があったんだよ、とすべての講演で言っていました。当然、差別表現など、一つも確認できませんでした。
ですが、拡散された動画ではそれらの部分は切り取られて、編集されカットされていました。
選挙前とは言え、すぐに反論できなかったことに自分の落ち度はあるのですが、こういった悪質な印象操作だったり、悪意のある誤報が、今のメディアでは横行しているんだということを、1人でも多くの方に知ってほしいです。
長谷川豊さんの講演会について(鈴木豪の感想)
私も先日、長谷川さんの講演を聞かせていただきました。その時は、先程伺ったネガティブなネット上の情報は知りませんでした。メディアを疑えという言葉に講演で触れ、今回のインタビュー前に長谷川さんに関連するネット上の記事やメディア、動画も確認しました。著書も読ませて頂きました。
講演で、長谷川さんの在り方や考え方に触れた時に、長谷川さんがそういう人ではないことは感じましたし、誠意も伝わりました。
そういった操作があるという前提で見ると、あの報道が操作されたものなんだなという、これがおそらく長谷川さんの本でも言われているメディアリテラシーの部分なのかなと感じました。
新聞、テレビ、雑誌など、これらの情報源の影響を強く受ける私達からしたら、その内容がそもそも誤報かもしれないという認識がなかっただけに、私にとって講演の内容は非常に学びが深かったです。元アナウンサーの長谷川さんの口から、「メディアは嘘ばかり」という言葉を伺い、その理由や背景の説明も的確で分かりやすく、腹落ちしやすかったです。
講演会の全体的な印象は、「言葉を使うプロフェッショナル」とはこういう人か、という事をすごく感じました。元アナウンサーの方の講演を聞くのはその日が初めてでしたが、当たり前かもしれませんがお話がすごくうまく、切れ味するどい会話と抑揚のある話し方に引き込まれました。
そこにのっかってくる内容が、心のこもった、熱量の高いもので更に胸を打たれました。
私も2才と4才の子供がいて、メディアに出ている方は自分を張って出ていらっしゃるので、その上で正々堂々と大切な家族を守り生きていくという意志が伝わりとても感動しました。
メディアや大きな組織にいると、組織の中の自分という立ち位置だと、組織の意向だったり、与えられている責任の中で何かしなければいけないとなった時に、一個人に白羽の矢が立つのは残酷な世界だなと感じます。
そんな中、今こうした活動をされているのは非常に個人的には素晴らしいと感じ、よろこばでも前向きなところにフォーカスして取り上げられたらなと思いました。
著書『テレビの裏側がとにかく分かる「メディアリテラシー」の教科書』について(鈴木豪の感想)
著書『テレビの裏側がとにかく分かる「メディアリテラシー」の教科書』を読ませて頂きました。
メディア関係者の当たり前と、視聴者の感覚の差を埋めてくれるような内容だったと感じました。
僕ら一般の人からすると、民放は株式会社であるだったりとか、メディアリテラシーに関する感覚がないまま、見ているものが、実は見せられているものだ、という感覚は一切なかったりします。
そういうところを少し過激な言葉遣いをされることがたまにあるのですが、個人的には血の通ったすごい熱量の高い言葉で分かりやすく伝えて頂いているなと思いました。
そういう裏側が世界の大きな戦争に繋がるたった1つの動画だったりとか、「えっ」と思うようなことがかなりギュッと詰まっています。
そういうのを僕も見たことがなかったのですが、Amazonのkindleでも見られるので、これをきっかけにまだ読んでいない方は、見ていただけるとすごくいろんな気づきがあるんじゃないかなと思います。
動画の講演の話に戻るのですが、その中で、メディアが誕生した歴史だったりとか、プレスコードの話をあの講演で初めて知りました。
メディアってこういう歴史があって今の形がある、ビジネスとして成り立っている、というのを見て知った上で、子どもを育てていく感覚と、一生あれを知らずに、メディアが発信するまま、「あ!ブルーベリーが目にいいんだ。だから、あの会社のものを買おう」、「マクドナルドが安いし楽しいから行こう」というような価値観で子どもを育てるのとでは、本当に持っている情報が全然違いますよね。
持っている情報が違う親のもとで育つ子どもも、感覚や体の中の感じとか、頭の中の思考回路とかが疑うことを知らず、それはそれで素晴らしいかもしれないけれども、国も会社も個人を守り切れなくなった今は、やはり裏側も知った上で自分が成長するというのは、親子としても一個人としても非常に重要だと思います。
講演は長谷川さんのYouTubeチャンネルの「1月某日東京都内講演会」という動画で同じ内容が観れるので、もし興味ある方は観てみてください。
私にとってはすごく衝撃的な内容が多く、僕らが知るべき内容、持つべきメディアに対するフィルターを持てるのではないか、と思っています。長谷川さんのYouTubeチャンネルも僕らはいち情報として見るべきだなと思います。
長谷川豊さんが目指す世界
―次に、長谷川さんが今目指す世界についてお伺いしたいと思います。
1人でも多くの人を救いたいと思って政治の世界に挑戦することにしました。メディアに20年近くいて、17年半テレビでニュースを読んでいました。
裏側をさんざん見させられて、今のままだとあまりにも申し訳ない。例えば、年金2000万円問題。よく今さらこんなこと言っているなと。
2001年に僕が年金の特集をした時に、「これはもうもちませんよ」と言おうと思って、厚生労働省の番記者に圧力で止められたことがあります。
簡単に言うと、テレビ各局、それぞれの省庁には番記者というのがいるんですね。その番記者さんたちは省庁の人間と良好な人間関係…よいしょする部分もあって「まあよしなに」と言ってスクープや情報をもらえる立場なんですね。なので、厚生労働省を完全否定するような話がそもそもできない。やろうとして求められる。
しかし、国が主導で設計した年金は、そもそも昭和31年に作れられたもの。今の日本には全く適用できないようになっているんです。正確には還付式って言うんですけど。この人口形態では積立式以外無理なんです。
例えば、アメリカを見てみましょう。事実上はほぼ全部を民間に落としていますが、特段全く問題など起きていない。
日本の年金は厚生労働省が天下り先を確保するために作ったもので、かなり昔の議事録なんですが、大量のお金を集め、天下り先を作る要望をされているシーンが実際の議事録に残っているんです。これは僕がテレビで特集しましたが。
国民健康保険も全く同じですね。そういう大嘘を信じ込まされて、疑うことなく日本人は受け入れているんですけど、当たり前ですが 僕らの世代は年金なんてもらえない。少なくとも今と同じシステム・料金ではもらえない。
なんとか正しい情報を持って、なんとか少しでも日本の仕組みとシステムを変えて、1人でも多く救おうと思ったんですけど、それが都合が悪い集団がいます。それが都合が悪い組織があります。
そんな「改善」をしてしまうと、年金の天下り先になっている人たちにとってはきわめて都合が悪い。そんな「できれば今のままのオイシイ世界に浸っていたい」と言う人たちが日本には沢山いるんです。彼らにとって、僕は本当にうっとおしい相手だったのでしょう。だって、知ってるわけだから。本当のことを。
ただ、政治の世界から直すことができないのであれば、1人でも多くの人を民間から探して救うことができるのではないかと思っています。今のままの日本では本当にダメなので。
みなさんが思っているよりも…日本は6,7年後から強烈な速度で落ちていきます。それが分かっている以上何とかできないかというのが僕の思いです。
-6,7年後といったら、不動産業界では生産緑地問題で税金がかけられ始めたりするのが2022年で、その3年後4年後になって急激に日本が落ちる理由は何でしょうか?
テレビのコメンテーターで出ている経済学者…「僕は経済について詳しいんですよ」という偉そうな顔をしているインテリの学者たちは机の前で現場にも行かずパソコンのキーボードでカタカタ打つわけです。
「経済というのは」「経済批評というのは」と言うのですが、人間が織りなすものってもうちょっと単純なんです。
当たり前ですけど、人口が増えたら経済は上がります、人口が減ったら消費が減って経済が落ちるんです。その傾向が強くなるという言い方が正確なんですけど、事実上ほぼそうなります。
中国が一気に伸びてた背景は結局14億人への一気の人口増加が背景にあることは間違いないんです。だって市場が大きくなるんだから。インドが伸びているのも10億人超えているからです。
日本はこれからどんどん沈んでいきます。
去年1年間で40万人以上の日本人が減りました。2年間半で100万人が減ります。要は2,3年毎に福井県とか1県消滅しているというイメージです。2年あれば世田谷区が消滅するんです。今の日本って。その分の市場が消滅していきます。
みなさんが思っているより日本の凋落ってここから勢いづいてきます。
現状で言うと、それに対して新たな産業などを作るしかないのですが、新たな産業ができるほど欠損した途上の社会ではないです。もうすでに満たされています。
つまり、ここから先はハッキリ言って落ちます。2020年の9月以降、東京は完全に無策ですので、ここから先は厳しいです。大阪はそれに気づいてIRを入れたりとか外貨を獲得する手段をなんとか構築しようとしていますが、それもかなり苦しい展開となります。
実は東京お台場から見える臨海地区には、高層マンションがたくさん建っています。その高層マンションも近くで見ると、とてつもない巨大なマンションです。そのマンションの1つのディベロッパーが僕の友人ですので、話を聞くと、実は6分の1の資本が中国資本、でその中国資本が去年の暮れからすでに利確の動きに入っています。
つまりもう売り始めています。もうそこから先どうせ値上がりしないからということで、IRとか万博とかがくる大阪に資本を移そうとしているんですね。もしくは沖縄に資本を移そうとしている、という状況です。
人口が増えれば経済が活性化していきますから、人口が減ると経済が鈍化していく。
これは人口ボーナス化現象、人口オーナス(重荷)化現象という言い方をするんですが、この人口オーナスが日本全体に襲いかかってくるものの、東京では地価が上がっていますよね。
これは1890年代のフランスパリと同じ現象だと思ってください。
少子化になる国すべてに歴史上全く同じ現象が起きているんですが、少子化の国は一極集中になります。不安になるからかどうかは知りません。少子化になっている国はどこかに人が集まり始める。これは合計特殊出生率1.3まで落ちて大変な問題だと言われたフランスであっても、パリで人口が増加していたのと同じ現象です。
つまり、日本では東京に人口が今密集し始めているんですね。だから地価が上がっている。東京の物価が上がっているのはみなさんご存知の通りです。
しかし、これから日本が経験する少子高齢化は、全人類が歴史上一度も経験したことのないクラスの少子化なんです。
計算上は2026年の後半を境に、東京ですら人口が減り始めます。人口が減り始めるということは、それ以上物価が、特に土地の値段や不動産が中心なんですが、上がらなくなるということを意味します。
となると今、人口減少、少子化による一極集中が起きて、投資の価値があった東京に海外の資本がたくさん流れ込んでいて上がった物価、今東京はこういう物価なんだと思い込んでいたものが値崩れを始めます。
簡単に言うと「バブルがはじけた」2026年の後半になる前におそらくその報道がなされると思います。
となってくると、正常な情報力を持っている海外の資産家であったり、資産家は金を逃すんです。つまり、東京での価格崩壊、特に不動産を中心とした物価の下落というのが強烈な勢いで始まることが予想されます。
じゃあ、今日まさに来ていただいた千葉なんですけれども、千葉で20年前にどういう現象が起きたか。千葉でも実は20年前に同じような現象が起きています。
東京一極集中になるので、千葉は極端な勢いで不動産の価格が落ち始めました。
例えば、2001年に僕が千葉で6000万円の家を買いました。40坪でした。建坪120平米の4LDKの家を買い、建てたんですね。それから8年後の2008年、僕の家の斜め前の40坪のすでに建売で家まである状態で3400万で売られていました。土地付きで。半額です。
7年8年で半額。これが東京の未来。人口が減る場所っていうのは一気に逃げます。だから、みなさんが思っているより、みなさんが想像しているのより、エグい状態が東京に襲いかかると思っておいてください。
-僕らが思っている以上にすごく深刻な状況なんだなというのがわかりました。とはいえ、日本の制度の中で生きていかなければいけないという人の方が大多数な気がします。
日本国内で貯蓄という言葉が多く出回っているんですけど、それは完全に大嘘だと思っておいてください。
貯蓄っていうのは、本来お金を貯めていく形になるんですけど、お金を貯めて銀行にお金を貯めていくらになりますか?というのを考えてほしいんですね。
例えば、平成元年に100万円を銀行に定期預金で預けていた人が、平成が終わって令和元年にお金を引き落とした時に、いくらになっているでしょうかと。
実は102万4000円なんですね。2万4000円、30年刊銀行にお金を預けて2.4%しか増えていないという。これは世界の常識ではありえないです。
この20年間において、世界の人口は増えています。ですから経済は成長しています。
20年で世界の名目GDPは3倍に増えています。で、この20年であの世界トップの経済大国アメリカもこの20年間でGDPが2倍になっています。
あらゆる世界の国でこの20年間で経済成長をしている中で、経済がマイナスになっているのは、なんとOECD加盟国全36か国の中で日本のみです。
強いて提案するなら、外資の資産運用会社であったり例えば保険会社であったり、自身のお金は「外=日本以外」で運用しておいた方がいいように思います。せめて外貨での運用から貯蓄というのをやっておかないと、このままでは年金などほぼもらえなくなります。
今、日本国内には諸説ありますが1850兆から1900兆のお金があると思っておいてください。金融資産がすべて合わせるとそのくらい。そのうちの1500兆以上が動いていないです。タンス預金なんです。銀行に入っています。これからマイナス金利で減り続けます。
今眠らせているお金をとにかく外に出して、世界は経済発展しているんですから、日本は沈み続けていますけど、世界は発展しているんですから、世界に置いておくこと、どうせ眠らせるなら世界で運用すること、これが日本人として助かる唯一の方法のように思います。
-なるほど。世界に窓口を持っている日本の会社を通じて、そことやりとりをするというイメージですか?
思いっきり外資の会社に預けちゃう。もともとアメリカの会社に預けちゃう。というのが1番リスクが少ないですね。
-もし英語ができる方は直接海外に行って、日本に住みながら口座を開設できるという認識で良いでしょうか?
う〜ん、国に寄りますから簡単ではないでしょう。例えば、僕がアメリカに住んでいる時にアメリカでビザを取って、アメリカのシティーバンクに口座を持ちましたけれども、そのためにアメリカはSSというソーシャルセキュリティーナンバーという資産管理番号を割り当てられる必要があります。
ちゃんとアメリカとか海外に住まないと銀行口座を設けないケースもあるのですが、フィリピンのように運用をちゃんとやってくれる会社も実際に日本にあったりしますので、そういう会社で定期預金にして運用してしまう方法もありますよね。
-メディア以外にも、生きるためのお金のところも非常に重要で知るべきポイントですね。
貯金をしなきゃ本当に年金はもらえない。その貯金した額、例えば月に6万円ずつ貯金しましょうよと。2000万円くらい30年かけて貯蓄したとしましょうよと。それを2000万円もらうのは前提でもらわないとダメなんですけれども、日本の多くの保険会社は2000万貯蓄したのに、2000万円もらえなかったりするんですね。かんぽのニュースも大きく報じられていますが、日本の保険会社の多くはリスクの説明を十分にしないまま、かなりふざけた商品を販売しています。
月6万円ずつ積み立てたとしましょう。2000万円貯まったとしましょう。そのお金で保険会社は投資をして儲けを得ているんですから、だとしたら2500万とか3000万にしてもらわなきゃダメです。せめてそれを言う保険会社の商材以外買っちゃダメです。
-非常に勉強になります。これを読んで危機感を感じた方も多いと思います。具体的にどのように勉強していったら良いでしょうか?
コツを言うと、テレビを観ました。CMを観ました。CMを良く見てください。トヨタ自動車のCMがある番組でトヨタ自動車のリコールのニュースは流せないです。
これは当たり前です。めちゃめちゃお金もらっているんですから。
テレビ観てください。どこの保険会社がCM入っていますか?
国内の日本系の、例えばかんぽのCMが入っていますねと。ということは日本の生命保険会社のライバルになるような保険は絶対にテレビCMとして扱えないです。ということはそこに鉱脈がある。
例えば、製薬会社を見てください。アステラス製薬、武田製薬、製薬会社がCM入っていましたよ、ということは、アステラス製薬さんの薬よりも武田製薬さんの薬よりよく効く海外の薬は絶対に紹介されません。
ということは海外の製薬会社のことをよく見てほしい。もっと良い製薬会社が確実にあるはず。もっと効く抗がん剤が絶対にあります。
お金の流れを良く見ることです。世の中は資本主義社会なので、お金は大事です。お金によって支配をされているのが資本主義社会という社会なので、情報をメディアから取ってるんだとしたら、メディアのスポンサーをよく見てください。
東電さんが入っていれば原発の悪いニュースは絶対にできない。当たり前のことです。めちゃくちゃもらっているんですから。
であれば情報をメディアだけから取ってはいけないよねということになったら、自分のインターネットで自分から能動的に取りに行く。そうするともっといい商材が確実に見つかります。
-メディアを受け身にしないためには、メディアが発信する大元のスポンサーがどう考えるか、そこまでを見据えて情報を取りにいくことが大事ですね。
稼いだお金を増やさなきゃ。稼いだお金は世界中で増えるんですから。稼いだお金が減るのは日本だけです。マイナス金利っていうあの意味不明なことによって。
銀行に預けているだけで、ちょっと通帳記入に行ってお金を下ろすだけで手数料が引かれる。銀行の機材でお金を預けてあげて、お金を増やしてあげているのに手数料を取られるのは意味不明です。日本の常識は世界では全く非常識です。
長谷川豊はどこから情報を得ているのか?
-私たちは身近にあるテレビ、新聞、雑誌を参考にしていますが、長谷川さんはどういうところから情報を得ているのでしょうか?
僕は出来るだけ自分の目で見て耳で聞くことを意識しています。
少し話がそれますがメディアリテラシーの根本は、戦争をさせないことなんです。
日本にメディアリテラシーという学問を持ってきた先生は3人いるんですけれども、そのうちの1人の立命館大学の故鈴木みどり先生が僕の師匠です。僕は鈴木みどり先生のゼミに入って一番弟子と可愛がっていただきましたが、数年前に天国へ行かれました。
鈴木みどり先生がずっと訴えられていらっしゃったのは、メディアリテラシーがないと戦争するんです。時の為政者が国民を操作するから。批判をするのであればリテラシーを持たなければいけない。賞賛をするのであればやっぱりリテラシーを持たなければいけない。
何にも知らないままアメリカのメディアは、ブッシュ政権が共和党べったりの広告代理店を使って、戦争を翼賛する情報操作を行った。そして湾岸戦争に進んでいくんですね。
でも、世界の歴史を見ると、日本も一緒ですね。
鬼畜米兵だと。アメリカ人とイギリス人は鬼畜なんだと。実は半分間違っていない部分もあるんですけれども、そのメディアに踊らされて戦争に突き進んでいく。勝てもしない戦争に突き進んでいく、ということになります。
また、アメリカでも黒人差別がありました。ブラックとイエローというのは人間以下の存在なのだということを言っている情報を真に受けた白人たちが黒人と有色人種、我々アジア人たちに迫害していくわけですね。
批判をするのであれば、まず自分で能動的に情報を得なければいけない。
長谷川豊の批判をしたり、長谷川豊を賞賛をするのであれば、まず長谷川豊本人が発しているブログであり、書籍を読んでみる必要がある。そしたら世間で情報が流れている動画が何かおかしいぞと気づくはずです。
そして、その動画を流している、例えばShoji Kaoruと英語で書かれた人間のツイートを見てみる。3年間にわたって僕の悪口を書き続けている。Shoji Kaoruっていうのは熱心な共産党員です。つまり共産党と長谷川豊や維新との戦いっていうのがそこで明らかになるんですね。賞賛をするにしても批判するにしても、まず自分で情報を見ること。それが大事ですね。
-情報の発信源を確かめることは、ひと手間かかるかもしれないですけれども、自分の進みたい人生を送るには非常に重要なことだと感じました。
自分の人生だったり自分の資産を守るために、ひと手間どころかふた手間み手間かけなかったら、相手に利用されておしまいです。
例えば銀行に行きます。こういうローンがあります。
「これは我社しかできないことなんですよ。すばらしい商材なんですよ。」
よく考えてください。その商品は儲けがあって、自分たちの利益になるから売ろうとしているはずです。ということは裏があるはずです。
もう一度同業他社に行ってみましょう。あの銀行にこう言われたんですけど本当ですか?違う情報をたぶん言われると思います。
そして実はあの銀行が言っていることは嘘で、うちの会社ではもっといい商材があったって言って、商材はこうですよ。よかったらこっちにしませんか?」
よく考えてください。この人も売ろうとしているはずです。ということは3つ目のところに行ってみましょう。4つ目のところに行ってみましょう。
比較優位で1番ましなところがやっぱりいいところなんです。その程度のことは絶対やらなきゃいけない。
-非常にドキッとさせられるようなことばかりです。
ただ、自分たちの人生を守るにはそれをしていかなければならないということですね。
そうですね。インターネット上で、それができ始めたのは、価格ドットコムであり、食べログなんですね。つまり、価格ドットコムは冷静に金額を見比べれるよね、ということですね。
実は日本の医療、お医者さんであったりだとか保険だったりとかの、いわゆる価格ドットコムに匹敵するような見比べることのできるサイトは本来は必要。
ところが、その見比べるかのようなサイトも一部の人間が作ってしまったりしている可能性がある。情報操作で。
なので、もともと世の中には悪意のある人間が嘘をつこうとしているんだよ、という前提でちゃんとやらないといけない。
本当にいい商材、本当に魅力のある人というのは、売ってきません。
読者へのメッセージ
-最後に、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします。
先ほどの経済学者の例で言っても同じなんですけど、社会学者であったりですね、自称インテリ、自称知識人という人たちはですね、様々な意見を言います。
でも、よく裏側を見てほしいんですね。人と違うことを言ったり、ちょっと過激なことを言って目立ちたいんですね。で、褒めてって言っているんです。
難しい言葉を使う人がいますね。難しい言葉を使いたいんじゃないです。褒めてって言っているんですね。
自分がバカだから。自分がしょっぱいからしょぼい人間だから難しい言葉を使って大きく見せようとしているんですね。典型が政治家です。「遺憾に思う所存であります。」
「イヤですよね」って言えばいいんです。「なんかふざけてますよね」って言えばいいんです。
でも、それを言ったら小さく見えてしまうから、自分がちっちゃいことを、ビビっているから、懸命に大きそうな言葉を使うんですね。全部嘘です。「遺憾に思う」という言葉を使っている人間は全員米粒みたいな人間だと思って結構です。
人間ってもっとシンプルなんです。もっと生物に落としたらいいんです。
1番幸せで1番豊かなことは、すごく眠たい時にふかふかのベッドにいる時と、すごくおなかが減った時に最高においしい食事を食う時と、大好きな女性と大好きな男性と心も体もひとつになる、そして何よりも生物としてのアニマルとしての人間が1番幸せなことは、子どもの顔と孫の顔を見ることです。
それ以上は不可能です。だって本能なんだから。種族維持本能という強烈な本能があるので、その本能を刺激する以上の幸せって無理です。
子どもの寝顔を見る以上の幸せってどんな現金通帳を見ても無理です。
ちゃんと大切な人を見つけて、大切な人との家族を作って、自分を選んでくれた嫁さんに感謝をして、自分を生んでくれた両親に感謝をして、自分の遺伝子を受け継いでくれた子どもに感謝をして、その子どもが大きくなって、もし孫を生んでくれたら、孫も舐めまわすだけ可愛がり、それ以上に幸せな人生はない。
-なるほど。本当に大事なところを見つめ直していくということですね。
あとは、おまけです。
正直、僕は日本の中でもっとも美味しいと言われる、美味しいと多くの人が勝手に言っているご飯を食べてきた側にいる人間です。食事のリポーターも含めて。テレビの業界にいたのも含めて。付き合っている方々も含めて。
でも、すっごいおなかが減っている時に食べる吉牛の方が遥かにうまいです。余裕で美味いです。ガラッガラにのどが乾いている時に飲む自動販売機のジュースのほうが、1杯1000円のホテルのドリンクより100倍うまいです。そんなもんです。
-分かりました。忙しくしていると忘れがちな、1番大事なところですね。
小学校の歴史とか小学校の道徳で習っていることすべてです。
-改めて大事なことを痛感させられました。
最後に今回のインタビューの感想をいただけると嬉しいです。
本当にやっぱりこれだけインタビューしたり、メディアを実際に発信して実際に多くの企業様をサポートされている方であっても、今の日本の経済状況が分かりにくい。
これが今の日本の現状だと思うんですよ。
本当に1人でも多くの人にね、みなさんが思っているよりはるかに日本はきついんだよっていう。それは、人が減る国ってそうなんですよ。子どもたちが減る国って不幸なんですよ。そうなるんですよ。なので、1人でも多くの人に気づいてほしいですね。
好きな人を見つけて、25歳くらいまでにみんな結婚して子どもを作ったほうがいい。絶対そっちのほうがいいです。
-分かりました。本日はありがとうございました!
関連リンク
オフィシャルブログ:https://ameblo.jp/yutaka-hasegawa/
Twitterアカウント:https://twitter.com/y___hasegawa
Youtube公式チャンネル:https://www.youtube.com/channel/UClbsaTFeUuzoqQoDpQqHL1Q
著書
『魔法のように良く分かる「伝わるプレゼン」の教科書』
『「見たいテレビ」が今日もない メディアの王様・崩壊 双葉新書』
『ワンピースに学ぶ反日問題』
『テレビの裏側がとにかく分かる「メディアリテラシー」の教科書』
『報道ステーションは正義か不実か』
ライタープロフィール
● Haruki Sakashitaコピーライター/オウンドメディア編集長
群馬県出身。18~33歳までギタリストとして活動。音楽教室のインストラクターを務め、 ライブ&作曲活動に励む。 30歳を過ぎ、新たな道を模索し、朝活やセミナー・交流会に参加するようになる。 次第にライティングに興味を持ち、2014年にコピーライターの黒田紀行氏に師事を受ける。 2016年より、3年以上満員御礼が続く「はじめの一歩を踏み出す実践の場」を提供する出会いと成長がテーマのコミュニティ「ドクラボ」にプロデューサーとして運営メンバーに加入。 講師・講座のプロデュースやコピーライティング、集客・PRを担当。 ライターとしての資質を評価され、2017年よりフリーのライターとして活動開始。https://springharuking.com/
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