私達を熱狂させ、たくさんの感動を与えてくれるサッカー。
近年では日本を飛び出して世界でプレイする選手も増えてきましたが、まだヨーロッパのトップチームで活躍する選手は少ないのが現状です。
そんなサッカー業界で、ヨーロッパのチャンピオンズリーグで活躍する選手を50人生み出そう!という大きな夢を持っているのが、株式会社フォルマール代表取締役倉本和昌さん。
スペイン語も堪能でスペインのサッカーチームとの繋がりやJリーグのトップ選手を育成するコーチにも広い人脈を持つ倉本さんは知る人ぞ知る存在です。
今回は、倉本さんがサッカーコーチをコーチするという考えに至った経緯やCL50プロジェクトについてお話を伺いました。
実際にサッカーチームの監督をされている方や、親子二人三脚でサッカーを楽しんでいるお父さんコーチ、チームや部下を指導する立場にある方にとってもご自身の指導力をアップするヒントが隠れているかも……?どうぞ最後までお楽しみ下さい!
■どんな人によろこばれている?
☑サッカーの監督やコーチなど、サッカーの指導をする立場にある人
☑自分が指導するサッカーチームの成績に伸び悩んでいる人
☑自身の指導力をもっとアップしていきたいと思っている人
■インタビュー動画
■倉本和昌さんってどんな人?

高校卒業後、スペインに8年間留学し、サッカーコーチとしてのライセンスを取得。帰国後はJクラブのアカデミーコーチを8年務め、2018年2月に日本で唯一の「サッカーコーチ専門のコーチ」として活動するべく起業。
株式会社フォルマール 代表取締役
■自己紹介
―まずは自己紹介をお願いします。
倉本和昌と申します。仕事は「サッカーコーチにコーチをする」こと。多分日本で唯一だと思います。
サッカーのコーチにコンサルをしたり、指導力が上がるようにサポートをするという仕事をしています。
―倉本さんは経歴も興味深いですね。スペインやJリーグでもサッカーのコーチをされていたと聞いていますが……
高校卒業後、スペインにコーチの勉強をするために留学し、約8年でスペインのライセンスを取って帰国しました。
その後は湘南ベルマーレと大宮アルディージャ、Jリーグの2クラブのアカデミーで4年ずつコーチをやっていました。
―サッカーコーチのコーチをしようと思ったきっかけは何かあるのでしょうか?
きっかけはですね、自分の指導力をまず上げたかったんです。
サッカーのコーチをやっていて、何をやったらうまくいくのか。ようするにチームがうまくいかなかったり、選手に意欲はあるのになかなか伸び悩んでいたりして、サッカーじゃ解決できない状況があったんです。
それで脳科学や心理学を自分が学んで現場で使ってみたら、その選手の成績が上がったり、サポートコーチの指導力が上がって結果が出たのです。
これをクラブのコーチ以外にも応用してみたら、もっと日本のサッカーに貢献できるんじゃないかなって思ったんです。それがコーチのコーチをするようになったきっかけです。
―脳科学や心理学を指導に取り入れようって感覚のコーチは他にいらっしゃるんですか?
ほぼいないと思います。興味があって、自分で勉強する人はいるかもしれません。ですが、たとえば高額のセミナーに行って本格的に学ぼうとまで考えている人はまだいないと思います。
■チャンピオンズリーグ50とはどんなビジョン?

―サッカーコーチのコーチ、という取り組みを通じて何を目指していらっしゃいますか?
僕はシンプルに日本がトップレベルのサッカー大国だって言われたら嬉しいなって思ってます。でもそれって具体的ではないですよね。人によってはワールドカップで優勝することがそうだって思っているでしょうし。
僕はそれよりもチャンピオンズリーグでプレイする日本人が50人以上になって、日本は育成大国だねって言われることがサッカー大国の条件だと思っています。
育成大国ということはコーチが素晴らしいねってことですから。だから僕はチャンピオンズリーグ50(CL50)というビジョンを掲げています。
―ちなみに今はチャンピオンズリーグで活躍する日本人は何人くらいなんでしょうか?
その年によって違いますが、大体2~3人、いない時もありますね。
有名なところだと今はもう移籍していますけど、リバプールの南野拓実選手でしょうか。あとはマルセイユの酒井宏樹選手や長友佑都が出てるかなと。
―ということは今の20倍以上の選手を生み出すのが目標なんですね。
ヨーロッパでプレイする日本人自体は増えているんですよ。明らかに。でもまだチャンピオンズリーグに出られるようなチームに所属している人が少ないんです。
―それは選手としてのレベルがヨーロッパの選手と違うということでしょうか?
それもあるとは思うんですが、そもそもJリーグとヨーロッパリーグのレベルが違いすぎるのと、日本人選手がマーケットに入っていないことが大きいと思います。
日本人は日本語しか喋れないじゃないですか。ヨーロッパのチームが日本人選手を取るとしたら外国人の枠を使いますが、同じ外国人枠ならアフリカや南米の選手の方が順応するのは早いし、なんなら南米の選手は2~3年ヨーロッパに住むと国籍を取得できるので外国人枠でなくなるんですよ。
そういったメリットを考えると日本人選手を取るメリットはあまりない。だからビッククラブに行くとしたらその前にヨーロッパの中堅どころのチームでプレイしていないとマーケットに乗ることができないんです。
―チャンピオンズリーグを目指すにはいくつもの壁があるんですね。それをまずはコーチの中から広げていって底上げをしていこうというのが倉本さんのビジョンなんでしょうか?
チャンピオンズリーグで活躍する日本人を増やすことは不可能なのかと言われれば、そんなことはないと思っています。
では、どうやったらそのビジョンに早く到達できるのか。
僕は、世界基準の目で見ていたり、ヨーロッパで活躍するような日本人を育てたいんだってコーチが千人以上出てきたら、チャンピオンズリーグで活躍する日本人が増えると思っています。なので、まずはそういったコーチを増やすことが僕にできることかなと思っています。
ラッキーなことに僕はスペインにいた時にチャンピオンズリーグで優勝するようなチームを見ていたので、どういう基準なのかというのは自分の中にあると思っています。
―CL50に興味を持っていらっしゃる方や参加したい方はどうすれば関わっていけるんでしょうか?
僕のセミナーに来てもらっても良いですし、「チャンピオンズリーグ50人プロジェクト」とはそもそも何なのかとか、僕の経歴を動画で見られる無料のメルマガコンテンツがありますので、そちらに登録していただければと思います。
■メッセージ
―最後にまだ出会っていないコーチの皆さんやサッカーに熱がある方向けにメッセージをお願いします。
僕がコーチングしたコーチに教わった選手の全員がチャンピオンズリーグで活躍したり、プロになるわけではありません。
でも、憧れの存在になる大人が増えることで、それを見ている子供達が自分もあんな風になりたいという気持ちを持ってくれたら、そこから笑顔の循環が生まれるんじゃないかなって思っています。
CL50の目標は、ただチャンピオンズリーグに出れば良いというものではなくて、それによって地域にどんな良い影響があるのか、周りの笑顔が増えるかということで考えているんです。
ですから、面白そうだなって思った方はぜひサッカー仲間として一緒に仲間になっていただければとても嬉しいです。
―今後は海外に行かれたり、2021年の4月には書籍の刊行も予定されている倉本さん。とても精力的に活躍されていますので、ぜひtwitterやFacebookなどでも活躍をチェックしてみて下さいね。
■関連リンク
CL50プロジェクト登録はこちら
●HP
●YouTube
#サッカー #コーチ #世界基準の指導者育成 #指導者育成のための指導者
■編集あとがき
「サッカーコーチのためのコーチ」とターゲットを絞って活動をされている印象のあった倉本さん。お話を伺ってみると「子供達にとって憧れの大人を増やす」「笑顔の連鎖」とサッカーに関わっている人以外にも見習うべきテーマを掲げていらっしゃると思いました。
自分に出来ることで周囲に笑顔の連鎖を生み出していく。改めてその大切さに気付かせていただきました!
●ライタープロフィール
MANA
WEBライティング、自叙伝、機関誌の記事作成など。
鳴川愛菜(なるかわまな)名義で小説や舞台の脚本も執筆しております。
史跡巡り、温泉、観劇…と色々な場所に赴いてます。色々な業界に興味津々!働きながら日々知識を増やさせていただいております。
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