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  • 執筆者の写真よろこば

LGBTの非営利活動を15年「全ての性に一人じゃない安心を」日本セクシュアルマイノリティ協会 代表理事 吉美さん

更新日:2019年3月25日



よろこば第7弾!

今回は、「日本セクシュアルマイノリティ協会」代表理事の吉美さんがゲストです。

”すべての性に、一人じゃない安心を”を理念に掲げ、全ての人がありのままの自分で生きられる、そんな社会を目指している吉美さん。

今の時代だからこそ、私たちは考え、正しい知識を身につけなければなりません。

性別に左右されることなく、一人の人として誰もが認めあえる世の中へーー。

そんな吉美さんの想いと、現在の日本におけるセクシュアルマイノリティ(LGBT)の現実、そして今後目指していきたい目標を伺いました。


全ての方へ、届け!メッセージ!




こういう人に喜ばれています

☑LGBTで悩んでいるすべての人

☑LGBTを家族や友人に持つ人

☑性別に捉われない考え方を持っている人

☑LGBTにの理解に取り組みたい企業・団体




インタビューのきっかけ

誰かの紹介か経営者の会だったでしょうか。

お会いさせていただき、LGBTというカテゴリで15年間非営利活動行っているというお話を伺いました。

吉美さんは想いが行動に現れているとインタビューアー鈴木は語ります。

世の中に協会の活動や想い、そして内容が伝わることで救われる方も多いということで、今回のインタビューに至りました。




「安心と中立」を実現している吉美さんはこんな人

本名で活動すると怪しいと言われていた時代からやっているので、敢えて名前は本名ではなく下の名前で活動しているという吉美さん。

15年前に協会を立ち上げ、現在まで一貫して「住みやすい社会」について向き合い取り組んできました。


人生をかけてセクシュアルマイノリティの問題と向き合っています。


プライベートでは二児の母。

女性として、母として、そして一人の人としてすべての人が住みやすい社会になるため活動されています。









インタビュー動画

ナイーブな問題として捉えられがちなLGBT(セクシュアルマイノリティ)。

現代ではLGBT(セクシュアルマイノリティ)をカミングアウトする人も増えていますが、まだまだ悩んでいる人たちも多く存在しています。

一人で悩み苦しんでいる人たちや、彼らの周りにいる人すべての人に正しい理解と知識をもってほしい。

そんなことを考えさせらえるインタビューとなりました。

是非最後までご覧ください!




「日本セクシュアルマイノリティ協会」の活動とは

「日本セクシュアルマイノリティ協会」の活動は、大きく2つに分かれます。

ひとつ目は、15年やってきている、「個人」に対しみんなが住みやすく笑顔になるような活動。

ふたつ目は、今は時代が変わり企業や自治体も取り組んでくれるので、そういう方たちへ向けた企業CSRをサポートする活動です。




吉美さんがこの活動を始めたきっかけは?

―親友からのカミングアウト

直接的なきっかけは、親友からのカミングアウトでした。

当時セクシュアルマイノリティという言葉も全く浸透しておらず、LGBTという言葉すらない時代でした。

ネットで調べてもホームページも1個もないような時代ですね。


もともと4人の設立メンバーなんですが、私の妹に障害があり、妹のために皆で色々サポートをしていたので、いつか”人の役に立つ”というか、福祉的というか…。

どんな人でも全国どこに居ても安心な社会にできたらいいね」と言っていて、当時LGBTは誰も知らないといって過言ではない(知っている人は知っている、知らない人は知らない)という中で”どんな人にとっても一人じゃないと感じられるもの作ろう”というのがベースにあったので、それがマッチングして活動を始めたという感じです。





日本におけるマイノリティの現状や課題とは?

―LGBTが現状どうなっているのか、また、抱えている課題などはあるのでしょうか?

課題は正直言って沢山あると思っています。

あまり大きな声で言うと聞きたくないという反発もあるかもしれませんが、何もない状態で15年やってきた私だから言わなければいけないことも正直言うとあるのかなと思いまして、それも踏まえてお伝えしたいです。

今まで活動してきた方、他にも活動されている方、皆様に尊敬する思いはもちろん持っています。

それを前提としてなんですけれども、”足のひっぱり合い”になってしまったり、”当事者じゃないと言って活動している人に対する逆差別”というのが未だにあります。



―当事者ではないことに対する「逆差別」とは

どんなに寄り添ったり、どんなに一緒にいいものや楽しいことをしていても、声の大きい活動家の方や当事者の方は、どうしても”自分たちの周りだけ”という見方をしてしまっているのです。

もうちょっと俯瞰して作っていけるようになるといいな、というのをすごく思っています。



―当事者というのはLGBTだけではない

ここ言う当事者とはLGBTの方だけではなく、それ以外の性も当てはまります。

例えば、私自身も学生の頃は人に対して恋愛感情を全く抱かないタイプでした。

友情と恋愛感情の境目がなく、「誰が好き?」と聞かれたら「誰だろう・・」といつも思っていたとのことです。

そういう人たちも広い意味での当事者になるのです。




今の現状を吉美さんはどうしたいと思っているのでしょうか?

私たちは「仕組み」を作りたいと思っています。

こうして欲しい、ああして欲しいという権利だけではなくて、「みんなで作る」ということを意識して、正しい知識はもちろんのことそれが学術的なことまで必要なのかということを踏まえてもらい、”幸せに自分なりに楽しく暮らす”という極めなくていいものってあると思うのですよね。

自分にとって心地いい人を増やすという「仕組み」。

分かり合えない人というのは要るので、そういう人とは距離を保てる「仕組み」。

というものができてくるといいなと思っています。


”自分にとって快適な生活”を送るための仕組み作りというのを、個人や企業向けの活動としてやられている吉美さん。

この2つの活動について詳しく伺ってみましょう。




「日本セクシュアルマイノリティ協会」として伝えたいこと

―個人向けの活動内容について

現在はイベントなどのコミュニティ機能としての活動が主になっています。

アクティブメンバーというメンバーと一緒にベントをやたったり、協会の活動自体を盛り上げてひとつの居場所として飲み会要員だったり、イベント発信する人であったり。

協会はみんなで作っているので、お仕事に関係するような部分にも一緒に関わってもらっています。

こういったコミュニティ作りに力をいれいていますね。

また、全国からもお問い合わせがくるので深く地域と関りあった活動をしています。

現在のコミュニティでは、実際に会ったことがある人で活動しているのは100名程で、毎日お問い合わせはいただいています。

アクティブに活動するのは皆さん波があるのですが、徐々に増えています。


―個人のメンバーはどんな人たち?

いわゆるLGBTの当事者の方だけでなく、そうでない方もいますし、ご自身のセクシャリティがどこに位置しているのか意識していない方、また”ノンケ”という表現が使われることが多い「シスヘテロ」という、いわゆる一般的な異性愛者など、あとはカミングアウトしていない当事者の方も沢山いて、私たちの団体はここを絶対的に守っていくというのも特徴です。


◆個人としてボランティア活動に興味がある方はこちら




―企業向けの活動について

企業向けには、”ワンストップでできる”というものをご提案させていただいています。

細かく分けると、研修を行ったり、どう対応していいかという人事の方のご相談、あとは経営者向けのLGBTの基礎、生産性向上といったイノベーションに繋がる話をして欲しいというご相談があり、そういった研修をさせていただいています。

また、当事者の声から生まれたものというのが沢山あるんですね。

当事者の方に沢山会ってきているので、企業目線のサービスと当事者目線のサービスを両方ラインナップとして用意させていただいています。

そして、企業の方にはそのサービスを受けてもらうという形になっています。


―某大手企業のような大企業からも好評な研修内容

ある企業様の管理者研修や一般社員研修をさせてもらい、終わった後のアンケートや聴き取りをする中で、「ここ最近こんなに高評価な研修はなかったよ」と言ってもらえることが何回かありました。

この点は、すごく丁寧に真摯に企業の方にも一定の満足を得てもらえるものは、お話させていただいたり提案させていただいたりできているのかなと思っています。


◆企業様で研修等に興味がある方はこちら




吉美さんが目指す今後の世界とは?

「日本セクシュアルマイノリティ協会」の理念でもある、「すべての性に一人じゃない安心を」。

すべての性はSEX(性別)の”性”という字を当てているのですが、一番初めは全ての人という意味で「生きる」の”生”を考えていました。


”一人じゃない安心”、”ここに居れば安心”というものを、企業と個人、そして自治体とで「皆に良いメリットのあるもの」をつくり、懸け橋になる場所や人を増やしたい。

それにより皆が心地よく安心できる社会を目指したいと思っています。




関連動画

●個人の方がボランティアとして活動に参加する方法

「日本セクシュアルマイノリティ協会」の活動に興味をもち、ボランティアとして関わりたいと思ってくださった方はぜひこちらの動画をご覧ください。

個人の方が活動に参加する方法をご説明頂きました。



●企業向けサービスと企業CSRメリット

CSR( 企業の社会的責任 )という観点から企業向けサービスについて深堀り。

経営者の皆さん、人事、管理職の皆さんにもご覧頂きたい内容です。



●「よろこば」アフターインタビュー

インタビューを終え、吉美さんに率直な感想を伺いました!

「よろこば」としてもこのインタビューを発信するのには大きな意味があると思っています。

吉美さん、ありがとうございました。

ご覧いただいた皆様も いただけると嬉しいです。





●「日本セクシュアルマイノリティ協会」HP


一般社団法人 日本セクシュアルマイノリティ協会

JAPAN Lesbian, Gay, Bisexual, Trans and Intersex Association

(略称表記 : JLGA, JLG, JLGAssociation)

NPO


●「日本セクシュアルマイノリティ協会」FaceBook




 

●編集あとがき

持って生まれた性別。

しかしその性別という括りによって、否定されたり、認められてもらえずに苦しんでいる人がいます。

実は筆者も20代で出会った友人の中にLGBTであることを話してくれた人がいました。

LGBTを隠して結婚し、子供も生まれ、離婚した友人もいます。

もはや他人事ではなく、ごくごく身近な人の中にもLGBTの人はいるし、誰にも言えずにいる人もいる人だって沢山いると思います。


このことについてタブー視されていた時代が終わり、公表し、理解される時代のまさに変革期には、吉美さんをはじめとする「日本セクシュアルマイノリティ協会」の活動があったのだと思います。

しかし現状はまだまだ問題点が多いのも事実。

私たち一人ひとりがどんな人に対しても優しく愛を持って接する、そしてそれが自然な社会となるように周りの人たちにも伝えていくーー。 それも、私たちにできることではないでしょうか。


とても勉強になり考えさせられるお話を聞かせていただきました。

このインタビューと記事が多くの人に届きますように。



ライタープロフィールATHRUN LABO Yoshioka

SE,化粧品メーカーでのブランド開発事業・商品開発・ECショップ構築運営、化粧品会社経営を経て現在フリーランスWEBデザイン&ライターとして活動中。

日本国内大手音楽エンタメメディア/フィットネスメディア専属ライターとして日々執筆を行っています。

その他、WEB制作やチラシやパンフレット制作などもHPから承ります。頑張っている人が大好き。そんな人たちからパワーをもらい、自分も頑張ることで子供たちに人生を楽しく生きることの素晴らしさを教えたいと思っている自由人です。

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